橋本絵莉子波多野裕文によせて

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久しぶりにCD買った。ソングライター2人の素晴らしいコラボをありがとうございます。 #橋本絵莉子波多野裕文

 

チャットモンチーのえっちゃんと、People In The Boxの波多野さんのユニット…なんじゃこりゃ!というのが第一印象。

そもそもえっちゃんと波多野さん何繋がりなだろうと思ったら、えっちゃんの旦那さんtacicaの猪狩さんですね。なるほど、そこからか。

 

公式サイトのインタビュー、言葉の端々にいちいち「好き!」と叫びたくなるほど素晴らしかったので、叫んだ箇所をいくつか引用しておきます。

 

INTERVIEW Vol.1 波多野裕文 | 橋本絵莉子波多野裕文 オフィシャルサイト

まずえっちゃんから歌詞がメールでブン、と送られてくるんですよ。しかも添付ファイルじゃなく、本文で(笑)。

 

ひと言では言えないけど、すごく本能的に音楽をやってるなって思いました。理屈なんてものは、ものすごく後ろからついてきてる犬みたいなもので(笑)。

 

INTERVIEW Vol.2 橋本絵莉子 | 橋本絵莉子波多野裕文 オフィシャルサイト

波多野君が音の影武者をめっちゃ入れたい人なので、何回目かに聴いて“こんな音が入ってたのか”って気づくこともあると思うんですよ。エキストラって呼ぶときもあるんですけど(笑)。

 

えっちゃんと波多野さん、好きなソングライター2人のコラボ、本当に素晴らしいです。ありがとうございます。

心からそう思ってはいるのですが、当初は「波多野さんの曲でえっちゃんが歌うなら聴いてやらんでもない」的な上から目線で買いました(何様)

 

わたくしPeople In The Boxが大好きで大好きで、過去、年間いちばん本数観てたのがPeople In The Boxのライブだったってくらい大好きだった頃があったんですね。

それも今は昔の話で、ある時期を境に一切聴かなくなったし、twitterのアカウントもHPもチェックしてないし、CDもいつ出したのか知らないしライブも行ってません。ちょっと尋常じゃないペース(自分比)でPeople In The Box=波多野さん離れをした。

ここまで波多野さんを苦手になってしまったのは、歌詞だけじゃなく曲や音楽すべて、波多野さんというひとそのものが、普段は意識しないような根本的な何かを具現化しようとしているから、なのかもしれない。そんなこと知りたくない知らなくてもいいこと、気付きたくなかったこと、見ぬふりをして蓋をしていたこと、そういうことを波多野さんは音楽にしてくるから。歌詞だけじゃなくて、えっちゃんの言葉を借りると影武者の音まで使って表現してくる。だから気が滅入るんですね。生きてるだけで気が滅入るのに音楽聴いててまで気が滅入ってたまるか!

 

そんなわけで、あれほど敬愛していた波多野さんの音楽から離れてしまったわけですが、今だからこそ思うのは、震災前後のわたしがそうだったように、そういう音楽が心地いいときがあるんだってこと。たぶんね。

残念ながら今はもう自分をいじめるよりは楽して生きたい!が本音なので、音楽聴いてるときまで辛い思いはしたくない。

 

そんな自分が果たして、えっちゃんが歌うとはいえ波多野さんの音楽を聴けるのか?という懸念がつきまとっていたわけです。

「波多野さんの曲でえっちゃんが歌うなら聴いてやらんでもない」は精一杯の虚勢ということでひとつ許してください。

 

恐る恐る購入したこのCDだったけど、結果的に買って本当に良かったです。

考えてみなくても、えっちゃんはソングライター、波多野さんもソングライター。

ソングライターとソングライターのコラボで、そこまで片方の音楽性だけが強調されるわけがなかった。

すうっと、素直に聴くことができました。

ソングライター2人の素晴らしいコラボをありがとうございます(2度目)